なんちゃって料理

最近はどうか分からないですが

ボクがバルセロナにいた頃は
かなりの和食ブームだったらしくて
バルセロナにも沢山日本料理店があって
新しいお店もどんどん出来ていました
でも実はその3/4くらいは日本人以外の経営のお店で
結構ヒドイなんちゃって日本料理を出してたんですよね

バルセロナの日本料理

「同じ料理店をするなら
中華料理よりも日本料理のほうがお金がとれる」
という理由のようでしたが
彼らが鮮度の悪い魚を使って
寿司や刺身を作るので
アニサキスなどの被害が出て
バルセロナでは-18℃まで冷凍しないと
生の魚を出してはいけないという法律が出来てしまったくらい
かなり適当な料理を出してました
もちろん適当にやっている彼らには
日本の食文化に愛情なんてないだろうし
ちゃんと勉強しようとも思ってないだろうし
そこは完全にビジネスだと割り切ってるんだろうけど
日本料理を経営している友達は
美味しい刺身を出せなくなって
本当に困っていました
日本に帰って、京都でスペイン料理のお店を開いて
ボクはよくこのことを思い出します
料理人として自分の料理を創造したい気持もあるけれど
まずはちゃんと美味しいスペイン料理を作ること
お店に来てもらったお客さんに
「スペイン料理って美味しいんやね」って言ってもらうことが
日本人ながら「スペイン料理」を看板にする
ボクの仕事だと思ってます
パエリアや、トルティージャが嫌いな人にも
知ってほしいスペインの食文化があります
ちょっとまじめに書きすぎて
恥ずかしいのでこのへんで
CASUAL WINES & DAILY TAPAS VINOVINO