料理人の報酬
ボクは料理人の仕事っていうのは
職人の仕事だと思っています
逆に言えば自分が職人じゃないと思っている人が
作る料理は料理人の料理じゃない(笑)
なんかグルグルしてますが
それは「こだわり」なんて言葉に置き換えられるかもしれない
ボクは仕事にうまく集中できてないなと感じたとき
「こだわらない料理人なんてただの肉体労働やぞ」
と自分にいいきかせます
ずっと昔は職業と人生が不可分で
たとえばそのまま苗字になったりしたくらいで
働く人は全てなにかしらの職人だったわけです
でもどんどん効率化が進んでいくと
「誰でもできる仕事」というのが重要になってきて
職人の経験に裏付けられたノウハウは数値化、マニュアル化されて
究極的にはレトルトをチンして味見もせずに皿に盛るだけ
というのが飲食店でお客様の口に運ばれるようになりました
でもそんな風潮の中で
エルボガでは毎日手作りで料理を作って
お客様が「美味しかった」「また来ます」といって
満面の笑顔で帰っていかれる
「ボクはボクにしかできない仕事をしている」
と心から実感できる・・・
こんなに幸せなことってなかなか無いですよね
それこそが料理人の報酬なんだと思う