アレは食べ物でしょ?

先月のスペイン研修の際に立ち寄った
北部バスク地方の港町San Sebastián で
「サン・セバスチャン捕鯨の歴史」という
展示会をやっていたので見に行ってみました
ヨーロッパで捕鯨?と不思議に思われるかもしれませんが
クジラは欧米では鯨油という燃料やワックスに使う油脂の原料として
また鯨の髭などを目的として以前は盛んに行われていたようです
一時期はこのサン・セバスチャンも
バスク地方有数の捕鯨基地の一つとして栄え
遠く大西洋を越えてカナダの東岸にまで漁に出かけていたということでした
そしてこれらの鯨製品は代替品が発明されたり
化石燃料などのより安価なものにその座を奪われながら
徐々にその必要を失っていったようです
そこでボクはこの展示の主催の人に
「鯨肉を使った料理ってあったんですか?」と
きいてみたんですが
「たぶん誰も鯨は食べてないよ、ただ油なんかをとるだけ」
「日本人は食べるんだろ?でもココでは食べない」
と少し心外そうな顔もち
どうも鯨を食べるというのには
生理的な嫌悪感があるんですかね・・
命を「有り難い」と思ったら
毒があるわけじゃないんだから
なんとかして食べればいいのに・・
その後にも何人かのスペイン人の友達に
「鯨食べるのって変かな?」ときくと
「文化だから別に反対はしないけど、食べたいとは思わないな」
という意見が多かったです
そこで(笑)
「日本人だったらどっちかっていうと・・」
「ウサギとかカタツムリを食べる方が抵抗感あるけど?」
というと「そう?でもアレは食べ物でしょ?」と意外そう
むしろ日本の食の方が不思議といった感じで
「魚の白子とかアタマとか日本人は食べるんでしょう?」と気持悪そうだったので
「スペインだと羊の◯みそとか牛の◯丸とか市場に並んでるやん」(笑)
と熱い食文化談義に花を咲かせてまいりました!
そんな感じでこんなところでも
食文化の違いをヒシヒシと感じながら
結局人間ってなんでも食べるなーと感慨にふけったわけです
ボクらは何かを食べないと生きてかれないので
今日も素材を大切にして
精一杯美味しい料理にして
残さず余さず食べなくては!!
そうして明日の元気になったら
素材くんたちも成仏してくれるでしょう!(笑)
とよくわからないオチでしたが
「私たちエルボガバンテでは旬の素材に感謝して
一品一品丁寧に手作りのお料理をおだししております」
ということでした!CMでした!(笑)
今日はご予約にて満席です!
ガンバリマス!
CASUAL WINES & DAILY TAPAS VINOVINO