とても長い一日のお話 5
前回のつづきです・・・
ボクら3人の乗った車は
まず生ハム工場でフリオを降ろして
その後ブルゴスへ行くことになりました
サンティアゴ巡礼の脇を通るハイウェイを走り
生ハム工場へ着いたのが21時
ついにここでフリオとお別れの時間です
「フリオ、なんといっていいのか・・・
ホントに全部ありがとうございました!」
とハグをして
「日本でアナタの美味しい生ハムを
みんなに紹介しますね!」と約束の握手
ボクの下手なスペイン語の相手は
とても大変だっただろうなぁと思って
「今日はお疲れになってないですか?」
ときくと
「いいや全然疲れてない!
良い一日だったよ・・あと今日はこれから
夜中の2時に生ハム用の豚肉が250頭分届くんだよ」
と笑いながらフリオ・・・
えっ・・・!?
と耳を疑うメガネ・・・
カスティージャ・イ・レオンの
2月の厳しい寒さの中
しかも氷点下の夜中のうちに
豚肉の下処理をすることで
安全で高品質な製品を作ることが出来るんだそうです
「La vida es dura, además aquí, en Castilla y León.
人生は厳しい、ましてここカスティージャ・イ・レオンではね」
呑みながら話している時に
フリオが言った言葉を思い出しました
このどこまでも広いカスティージャ・イ・レオンの大地
その厳しい環境の中で最高の品を作り続けることは
決して生半可なことではないんですね・・・
「明日だったらこんな風には相手ができなかったよ
オマエはラッキーだな、オレもだけど」
とフリオ・・・
思わず感涙しながら
改めて堅いハグをしてボクはブルゴス市内へ
かなり無口なルーマニア人のお抱え運転手さんとの2人の車中
今まで全く経験したことのないスピードでひた走り
ブルゴス市内へ着いたのが22時
ブルゴスで予約していたレストランのコースの
メインの仔羊の大きさに言葉を失ったのは23時
ホテルに財布を忘れていて
取りに戻ってもう一度レストランで会計を済ませたのが24時(笑)
どうやら相当ヘロヘロだったようです・・・
なんとか部屋に戻ってそのまま気絶(笑)
以上ボクのとても長い一日のお話でした(笑)
え?長すぎ??(笑)
そうそう、いろいろ話せば長いんです♪(笑)
そして明日から!!
9月20日(金)~23日(月祝)の4日間
ここ日本の小さなスペイン料理店で
フリオのハモン・イベリコ・デ・ベジョータと
ベンハミンの力作プレディカドール・ティントのグラスを
同時にご用意することになりました!!
スクランブルエッグ・フリオスペシャルも作っちゃいますよ(笑)
これで2人との約束が守れますね!
彼らの情熱ができるだけ沢山の方にとどきますように!
¡Hasta pronto!
¡Fin!