パエリア

今年の春先の話になりますが
来日中のスペイン人のシェフと話をしていて
「日本のパエージャはどうしてあんなに黄色いんだ?
旨いパエージャはふつう茶色いだろ?」
とずいぶんに言われた事がありました
確かに日本で「パエリア」というと
黄色いパラッとしたサフランライスのイメージですよね?
そういえばお客様とお話をしていて
エルボガのパエージャは赤くてしっとりしてるけど
「パエリア」ってもっと黄色くてパラッとしてるんじゃないの?
と訊かれる事も多々あります
実はボクが働いていたバルセロナのレストランでは
いわゆるパエージャというのは作っていなくて
「ごはんもの」という意味でいうと
Arroz meloso アロス・メロッソという料理を作っていました
これは「とろけるような米」という意味で
いわゆるリゾットのような仕上がりに手鍋か土鍋で作ります
パエージャはそういうカテゴリーで言うと
Arroz seco アロス・セコ「乾いたお米」の分類に入ります
といってもパサパサということではなくて
余分な汁気がないという意味になります
そしてそのアロス・セコをPaellera パエジェラといわれる
両手鍋で作るとPaella パエージャ(パエーリャ)になります
なのでアロス・セコが「炊き込みご飯」だとすると
パエージャは「釜めし」みたいな感じですかね?
つまり道具が料理名の由来なんですね
なのでもちろん具材は自由ですし
サフランが絶対入ってないとダメなわけでもないです
それでもやっぱり「いわゆるパエリア」が
召し上がりたいというお客様もいらっしゃるので
今日は珍しくバレンシア風のパエージャをお出ししてみました
いつもの赤いパエージャとは違って
少しスパイシーでさっぱりとした仕上がり
これはこれでとても美味しくできました!
でもそんなに黄色くはならないですよ?(笑)
先に書いたスペイン人シェフのいうとおり
「旨いパエージャは茶色い」んですね!
エルボガの新しい自信作「茶色いパエージャ」
2013年には定番メニューに昇格するかもです!
お楽しみに!
¡ Hasta pronto !
CASUAL WINES & DAILY TAPAS VINOVINO