9月の始まり

このあいだ、久しぶりに
ウサギの煮込みを作ってみました
ウサギはスペインの食文化を語る上で
欠かせない食材なんですが
スペイン人でも「大好き?」ってきかれると
「うーん」となってしまう人もいるほど
かなり微妙な食材なんですよね
といっても別にクセがある訳ではなく
まずい味がする訳でもない
ただ、ホントに個性が無い・・・
骨付きの鶏の胸肉をずっと食べているような・・
なので「ウサギは食べるけど、あえては選ばない」という
返事をよく聴く気がします
と、ずいぶんな書きようですが(笑)
かくいうボクも、実はそんな風に思ってたんですが
「でもやっぱりスペインのアリカンテという町で食べた
ウサギのパエージャはとても美味しかったしなー
きっと自分の腕が悪いだけだ」と
いろんなレシピを試してきたんですね
それで今回、ホントに「あ、こうなのかな?」と
思えるような一皿ができたんですよね
レシピの模倣ではなく
自分の思う「美味しさ」が見えたということは
もう後は自分の納得がいくまで突き詰めるだけ
やっぱり自分の腕が悪いだけでした(笑)
ウサギさんごめんなさい!
この秋冬はウサギの猛反撃が始まる予感です(笑)
そんな新しい自分のスペイン料理の
可能性に気づいた9月の始まりでした