とても長い1日のお話 4

どうですかこの2ショット(笑)
まるで何かのトップ会談みたいですが・・・
生ハム工場の社長さん
フリオの大親友というのは
スペインでも今、最注目のワイナリー
Contador コンタドールのベンハミン・ロメオ氏だったんです
夕方に、しかも急に訪問したにもかかわらず
彼の自慢のワイナリーと
ブドウ畑を説明を丁寧に受けながら
案内してもらって
ほんの小さなスペイン料理屋の料理人としては
ホントにありがたい経験でした
かなり合理的に設計されたワイナリーは
ブドウジュースが重力だけで(ポンプなどを使わずに)
醸造過程を全て通過するようになっており
ベンハミンのワインの品質へのこだわりを
ビシビシ感じることができます
そしてブドウ畑はワイナリーの目の前に広がり
土地にそのフレーバーが広がるように
ローズマリーなどのハーブが植えられています
訪問したのが冬なのが少し残念
収穫時期なんかは壮観なんだろうなぁ
徹底した畑の手入れと
合理的な製造過程
なによりもブドウのクオリティと
その鮮度を保ちながら
最適な醸造を加えること
つまりまさにこれが
「完璧なものは完璧の積み重ねからしか生まれない」
ということなのでしょうか・・・
「ボクの新作のワインだよ」と
ベンハミンが出してくれたのは
彼の特別なプロジェクトの2本・・・
そしてボクにとっては
この日3本目と4本目のワイン・・・・・(酔)
彼の母親の名前がついたもの
そして父親の名前のついたもの
なんというか・・その密度というか・・・
連れて来てくれたフリオにも心から感謝!!
3人でワインを飲みながら
それぞれのワインにに合う料理の話などで盛り上がってるなか
ボクが
「ブルゴスで1泊した後は
バスク地方のサン・セバスチャンに行って
地元の人が美味しいって言ってる
本物のバスク料理を食べて帰るんだ」
といったときでした・・・
ベンハミンは急に目を光らせて
「サンシロ、明後日はビルバオに来い」
「ええと明日、明後日はサン・セバスチャンにいるんだけど・・・」
「本当に美味しいバスク料理のお店がビルバオにあるんだ
オレは明後日にビルバオに行くから着いたら電話しろ」
とのこと・・・
「わ、わかりました・・(類友だぁ・・・)」(笑)
(ちなみにビルバオはバスクの中心都市です)
「ホントに貴重な経験をさせてもらってありがとう!
日本でアナタの美味しいワインを紹介しますね!」
とベンハミンと約束の握手を交わしたのが20時
とひとまずベンハミンとはお別れ
でもこのベンハミンとの続きはまた別のお話
フリオとボクとお抱え運転手の乗る車は
再び今まであまり経験のしたことのないスピードで(笑)
ブルゴスへとひた走るのでした
そしてこのお話はあとちょっとだけ
つづくんです
Continuará
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